パイオニアの集音器「フェミミ」口コミ・評判&レビュー

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フェミミの特徴は、やはり「大手音響メーカー・パイオニアならではの音質へのこだわり」でしょう。「音質に拘る」「集音器での高音質はあきらめていた」という人も、フェミミの音質なら満足できるかもしれません。

このフェミミは、2022年、オトモア株式会社がパイオニアから商標使用権を取得しました。OTOMS(オトムス)はオトモア株式会社の製品ブランドです。オトモアは、パイオニアでオーディオ・ビジュアル商品の企画・開発・販売などに携わった社員で立ち上げられた会社で、音に関わる長年の経験と技術が生かされた製品が今後リリースされることになります。

パイオニアの集音器「フェミミ」ポケットタイプのラインナップ

ここでは、パイオニア「フェミミ」のポケットタイプのラインナップとそれぞれの特徴を簡単に紹介します。

VMR-M750

フェミミ vmr-m750


主な特徴や機能

  1. ハウリング抑制
  2. 左右のバランス調整
  3. 突然の音から耳を保護する自動音量調整回路(ALC)
  4. 軽量19g(クリップと電池除く)
  5. イヤホンの下部に内蔵されたマイクが耳元から集音
  6. 自然に近い聴こえ方を再現
  7. 最大3.5時間の充電時間で約21時間の連続使用。市販の単4型乾電池1個で代用可能

VMR-M757という類似品がありますが…

類似品と思われる「VMR-M757」という型番の商品が一部の店舗で販売されております。結論から言いますと、「形状も性能も全く同じも」のです。ただ、VMR-M757には付属品が追加されたり本体にUV加工が施されたりしているようです。流通数が少ないため、VMR-M750と比較すると価格的には若干高い場合があります。

VMR-M800

フェミミ vmr-m800


主な特徴や機能

  1. ハウリング抑制
  2. 左右のバランス調整
  3. 突然の音から耳を保護する自動音量調整回路(ALC)
  4. 軽量23g(クリップと電池除く)
  5. イヤホンの下部に内蔵されたマイクが耳元から集音、自然に近い聴こえ方を再現
  6. 最大3.5時間の充電時間で約24時間の連続使用。市販の単4型乾電池1個で代用可能
  7. 生活シーンごとに4種類の「聞こえモード」を選択可能

VMR-M750との比較

VMR-M750にはない「聞こえモード」が備わっております。生活シーンに合わせ4種類の「聞こえモード」(通常モード・会話モード・テレビモード・電話モード)から最適なモードを設定できるVMR-M800の方が、聴こえの改善に役立つといえます。

本体重量はM750より4g重い23g。1回の充電で使える連続使用時間はM750より3時間長い24時間です。

VMR-M910

フェミミ vmr-m910


主な特徴や機能

  1. ハウリング抑制
  2. 大きな表示画面
  3. 突然の音から耳を保護する自動音量調整回路(ALC)
  4. 生活シーンごとに4種類の「聞こえモード」(セルフモード・会話モード・テレビモード・外出モード)を選択可能
  5. イヤホンの下部に内蔵されたマイクが耳元から集音、自然に近い聴こえ方を再現
  6. 充電池で約12時間の連続使用。市販の単4型乾電池1個で代用可能

他の機種よりも高齢者にやさしい、大きな画面表示と操作性の良さが特徴です。充電池による連続使用時間が約12時間と短く、重量も34g(電池含まず)と重い点は、M750やM800に劣ります。

VMR-M700など

フェミミ vmr-m700


写真はVMR-M800と同時期に発売された「VMR-M700」です。デジタル式のVMR-M800とは違いアナログ式で、自然な音で聞くことができるステレオ方式を採用。イヤホンとマイクの一体化により不要な雑音を排除しているところはVMR-M800と同じです。

「VMR-M78-N」「VMR-M500」などは旧タイプの製品です。また、「PHA-M70」は欧米向けに「Nani」というブランド名で販売されたものなのですが、どちらも一部のネットショップで販売されております。

ミライスピーカー

フェミミの口コミや評判

フェミミが選ばれる理由

フェミミの最大のメリットは、やはり「大手音響メーカー・パイオニアならではの信頼感と品質(音質)」でしょう。

特に上位機種であるVMR-M800・VMR-M910は、「生活シーンに合わせた4つの聞こえモードの使い分け」が可能。より理想的な聞こえが実現できるでしょう。

フェミミの聞こえに対するこだわりと言えば、マイクがイヤホン部分の根元についている「イヤホンマイク一体型」という仕様も注目ポイントです。マイクが耳元にある、ということで、音の方向性や距離感が自然に感じられやすくなっています。

デザインも集音器としてはかなりスタイリッシュですので、「いかにも集音器、ってバレやすいデザインのものは嫌だ」という人にも、好評を得ています。

フェミミには下記のような口コミがあります。

  • 「市販の単四電池も使用可能で外出先でバッテリー切れになっても安心」VMR-M800
  • 「高価な補聴器よりも使えそう」VMR-M800
  • 「ハウリングも少なく風や空気の雑音も低減されている」VMR-M750
  • 「サイズが大きいため、紛失しにくい」VMR-M750
  • 「聴きとれる会話が3割〜5割程度多くなった」VMR-M750

フェミミの気になる点

フェミミの最も気になる点は一部の機種を除き「中国製」ということです。

故障のリスクなどを減らすために、品質管理の良さにこだわるために日本製を選びたい人にとっては、機種の選択肢が狭くなってしまうわけですね。なお、最上位機種のVMR-M910は日本製です。

また、各機種とも付属の充電器を使う充電タイプなのですが、「高性能だが、充電の持ちはあまり良くない」という口コミも気になります。

あと、フェミミシリーズは、どの機種も基本的には「軽度レベルの難聴への対応を想定」して作られているため、「中等度難聴ぐらいまでなら使える可能性があるが、高度・重度難聴にはあまり効果が期待できない」と言えますね。

フェミミには下記のような気になる口コミもあります。

  • 「イヤホンマイクが大きくて目立つ」VMR-M800
  • 「電力の消耗が早い」VMR-M800
  • 「モード切り替えがあるが、音の違いがわからない」VMR-M800
  • 「高音が聞きやすいが、男性の声は聞きづらい」VMR-M750
  • 「デジタル化したためか、不自然な音質」VMR-M750
  • 「購入1ヶ月で充電出来なくなった」VMR-M750

フェミミの「無料貸し出し」と「価格」

無料貸し出しはできる?

以前、フェミミには2週間という期間で無料貸し出し制度がありましたが、オトモアに代わってからは、お試しすることができません。

参考:お試しできる集音器一覧

各機種の参考価格

  • VMR-M700
     30,352円〜(税込)
  • VMR-M750
     28,690円〜(税込)
  • VMR-M800
     27,200円〜(税込)
  • VMR-M910
     79,800円〜(税込)

※Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで調査(2023/8現在)。価格はショップにより異なります。

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